保育士1年目がしんどすぎる…辞めたいときに読んでほしい7つのこと

メンタルケア

なぜ1年目の保育士はこんなにしんどいの?|よくある5つの理由

「1年目の壁」と言われるように、新人保育士の多くが“圧倒的なしんどさ”を感じています。しんどく感じるのには、ちゃんと理由があります。
そこで、よくある理由を5つにまとめました。きっとあなたも共感できるはずですよ。

① とにかく仕事量が多すぎる

保育・書類・掃除・行事準備…。仕事内容を覚えるだけでも大変なのに、新人でも一人分の仕事量を任される園も少なくありません。それでは心も体も休まりまらず、疲弊してしまうのも無理もないですよね……。

②人間関係に気を使いすぎてしまう

保育士が関わるのは、子どもだけではありません。先輩や園長との距離感、他の先生との連携、保護者対応……。社会に出て間もないと、どこでどう振る舞えばいいのか、正解が見えにくい時期です。

③ 子どもと関わる自信が持てない

「どう関わればいいの?」「この対応でよかった?」と悩むことが多く、反省する毎日……。そのうち自分を責めがちになり、自信をなくしてしまうことも。

④ ミスを引きずってしまう

小さな失敗でも大きく感じ、「また怒られるかも」と不安に……。失敗が怖くて委縮してしまい、行動にも制限をかけてしまうようなり、心が重くなります。

⑤ 頑張り屋さんほど、自分を追い込んでしまう

「迷惑をかけちゃいけない」「早く一人前にならなきゃ」と、真面目で優しい人ほど苦しくなりがち。自分で自分を追い込んでしまいます。

こうして見ると、1年目がしんどいのは自然なことなんだと気づけるかもしれません。つらいと感じているあなたは、ちゃんと頑張っている証拠!まずはその気持ちを、自分で認めてあげてくださいね。

「辞めたい」は甘えじゃない|あなたの心を守る考え方

―――「辞めたい」と感じることに、罪悪感を抱いていませんか?―――

それは決して甘えではありません。むしろ、それだけ真剣に仕事と向き合っている証です。

心と体がつらい状態で毎日を過ごすのは、誰にとっても本当にしんどいこと。それでも「頑張らなきゃ」「迷惑をかけたくない」と自分を追い込んでしまう……。そんな優しい人ほど、限界に近づきやすいのです。

「辞めたい」と感じるのは、あなたの心が「もうちょっと休ませてほしいよ」とサインを出している状態。それに気づいてあげられることは、弱さではなく“自分を守る力”です。

人と比べなくていい。
がんばっているあなたの心が少しでもラクになるように、まずは「そう感じていいんだよ」と、自分にやさしく声をかけてあげてくださいね。

しんどさを軽くする7つの処方箋|明日からできる小さな工夫

しんどい毎日を過ごす中で、「このままじゃ心がもたない…」と思うこともありますよね。そんなときに、ちょっと心が軽くなる“処方箋”を7つご紹介します。すべて、今日からできる小さな工夫ばかりなので、少しずつ実践してみてくださいね。

①「辞めたい」と思う自分を否定しない

つらいと感じる自分を認めることから、心の回復は始まります◎「辞めたい」と思うことは、決して悪いことではありません。自分の気持ちを否定せずに、受け止めてあげましょう。

② 1日5分、自分だけの時間をつくる

お茶を飲む、好きな香りを嗅ぐ、本を1ページ読む……。たったそれだけのことと思うかもしれませんが、自分の時間も持てないほど忙しい新人保育士。自分の好きなことで息抜きする時間を少しでも過ごすと、呼吸がしやすくなりますよ。

③ 子どもと笑える瞬間を大事にする

「ありがとう!」「先生だいすき♡」そんな何気ない言葉が、ふと心を癒してくれる日があります。保育士のやりがいでもある、そんな瞬間を大事にすると、心が折れそうなときの支えになりますよ。

④ 頼れる人を1人だけでもつくる

同じ園の先輩でも、元保育士の友達でも◎自分の気持ちを話せる相手がいるだけで孤独が和らぎ、気持ちが軽くなりますよ。

⑤ 「できなかったこと」より「できたこと」に目を向ける

日記でもメモでもOK!「あの子が笑った」「ミスをすぐリカバリーできた」など、自分のがんばりを見つけてあげましょう。どんな小さなことでも、毎日1つ見つけると、自信に繋がりますよ。

⑥ SNSやネットと少し距離を置く

「自分はダメだ」と感じるときは、情報のシャワーを浴びすぎているかも……。心が疲れているときは、人と比べないよう少しSNSから離れてみましょう。比べる材料を減らすことで、あなたの魅力に気づけるはずです♡

⑦ 一日一言、自分をねぎらう

「今日も乗り切ったね」「よくがんばったよ」——その一言だけで、心は少しずつ強くなっていきます。人から言われなくても、自分で自分をねぎらい褒めてあげることも大切ですよ。

しんどいときは、大きく変わろうとしなくてOK☆小さな“ひと工夫”が積み重なって、あなたの心がふっと軽くなっていきますよ。

私も辞めたかった新人時代|元保育士のリアルな体験談

実は私も、保育士1年目の頃は毎日のように「もう辞めたい……」と思っていました。覚えることも考えることもたくさんあり、その中で職員との関係性にも悩み、家に着いたらエプロンをつけたままベッドに倒れ込むことなんて日常茶飯事。とりあえず2時間寝て、夜中に起きて作業することが何度もありました。

入社して2ヶ月くらい経った6月のある日、1年目で担任していた0歳児クラスの子を抱っこしていると、なんだか胃のあたりに違和感が……。抱っこしているのもしんどかったですが、そんなこと言っていられません。

日中の保育を何とか乗り越え、子どもたちもお昼寝したので、お昼ご飯をクラスの職員と一緒に食べることに。ご飯を見て、そこで初めて「あ、私食欲ないんだ」と気づきました。それまで自分の体調を気にする暇もなかったのです。

同じクラスの先生が「食べないの?」と声をかけてくれ、「実は……」と状況を説明。(1年目って、自分の体調不良を打ち明けるのも勇気がいりますよね)すぐに主任に伝えるように言ってくれ、午後から半日お休みをもらい病院を受診しました。

診断名は“急性胃腸炎”でした。原因はさまざまですが、環境の変化やストレスもあるとのこと。思い当たる節があり過ぎて、妙に納得する一方で「私が弱いから体調を崩すんだ」「休んで迷惑をかけてしまった」「こんなことで休んで、先生たちにどう思われるだろう」と、自分を責めたり復帰後の不安を感じたりと、余計に気が休まらなくなりました。

翌々日に体調が回復し、申し訳ない気持ちを抱えながら職場へ。すると年長クラスの先生が「あれ?体調はもういいの?」と声をかけてくれました。私は「はい。ご迷惑おかけしました」と謝ると、「1年目なんてそんなもんだって~!子どもの風邪もよくもらうし、新人のこれくらいの時期にはみんな体調崩してるよ。子どもと同じで職員もそうやって免疫つけるんだから大丈夫!今日から挽回するんだよー!!」と元気づけてくれました。

あっけらかんと話す先生の言葉に元気をもらい「申し訳ないと思うだけじゃだめだ!自分でしっかりフォローしなくちゃ」と気持ちと考え方を変えることができました。年長クラスの先生の言葉がなかったら、ずっと申し訳ない気持ちを抱えながら、暗い気持ちで保育していたと思います。

案の定、私が2年目のときに入ってきた新人の子も、似たような時期に体調を崩していました。聞けば私と同じように毎日がいっぱいいっぱいだったと……。

当時の私に、自分の頑張りを認めてあげて、弱いからしんどいわけじゃないと知っていれば、忙しい毎日でも少しは気持ちが晴れたでしょう。

あの時私を救ってくれた年長クラスの先生の言葉を、毎日ギリギリまで頑張っているあなたにも届きますように♡

辞めるのも、続けるのも、あなた次第|自分を大切にする選択を

「辞めたいけど、辞めていいのかわからない」そんなふうに迷ってしまうのは、きっとあなたが一生懸命だからです。

しかし、つらい気持ちを抱えながら無理して働き続けるのは、心にも体にも優しくありません。「一度立ち止まる」「少し休む」「環境を変える」どれも勇気ある選択です。

逆に、「やっぱりもう少し続けたい」と思えるなら、自分に合った働き方や場所を探すのもおすすめ!たとえば、企業内保育や小規模園、派遣保育士など、同じ保育士でも環境の違う選択肢がたくさんあります。

大切なのは、「どうすれば今よりも自分らしく、心穏やかに過ごせるか」を考えてみること。誰のためでもなく、“自分のために選ぶ” ということが、これからのあなたをきっと支えてくれます。迷ったときには、自分の心の声にしっかり耳を傾けてあげてくださいね。

どんな気持ちも、あなたの大切な一部です

保育士1年目は、誰もが一度は「もう無理かも」と感じるほど、想像以上にしんどいものです。覚えること、人間関係、自分へのプレッシャー……。ひとつひとつは小さくても、重なれば心がつぶれそうになりますよね。

でも、そんなふうに感じるのは、あなたが一生懸命がんばっているからこそ。「辞めたい」と思うことは甘えでも逃げでもなく、あなたの心が発している大切なサインです。

この記事でお伝えした小さな処方箋や体験談が、あなたの気持ちを少しでも軽くするきっかけになれば嬉しいです。辞めてもいい、続けてもいい。大切なのは、あなたが自分を大切にできる選択をすること

つらい気持ちを抱えたまま、ひとりで頑張りすぎなくて大丈夫ですよ。あなたには、あなたを応援している人がちゃんといます。この先も、心がふっとあたたかくなる日が訪れますように。

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