２０２４年４月１２日金曜日２１時からフジテレビ系で放送が開始されたドラマ『イップス』。第１話が放送されたので、あらすじと感想をネタバレを含みながら解説していきます。
『イップス』について
出演者と相関図
篠原涼子さんとバカリズムさんのW主演になっています。第１話のゲストはトリンドル玲奈さんでした。
「小説が書けない」というイップスになっているミステリー作家の黒羽ミコを篠原涼子さんが演じ、「事件が解けない」というイップスになっている警視庁捜査一課の森野徹をバカリズムさんが演じます。
黒羽ミコ（篠原涼子）のマネージャー初田豊を勝村政信さん、運転手の坂浦猛を渡辺大知さんが演じます。黒羽ミコの弟で弁護士の黒羽慧を染谷将太さんが演じています。
森野徹（バカリズム）のバディ樋口一之を矢本悠馬さんが演じています。
スタッフ
脚本：オークラ（『となりのナースエイド』、『ドラゴン桜 第２シリーズ』、『素敵な選TAXI』他）
森ハヤシ（『チャンネルはそのまま！』、『ダマせない男』他）
中園勇也（『うちの弁護士は手がかかる』他）
制作プロデューサー：熊谷理恵（『ミステリと言う勿れ』、『来世ではちゃんとします』他）
演出：筧昌也（『素敵な選TAXI』、『ロス：タイム：ライフ』他）
並木道子（『最高の離婚』、『問題のあるレストラン』、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』他）
相沢秀幸（『君が心をくれたから』、『うちの弁護士は手がかかる』、『ミステリと言う勿れ』他）
以前に見て面白かったという作品がある方は、『イップス』も見ると面白いと感じるでしょう。
私は『素敵な選TAXI』と『ミステリと言う勿れ』が好きで、バカリズムさんも主演とのことで「絶対面白い！」と楽しみにしていました。
第１話 あらすじと感想【ネタバレ含む】
第１話 あらすじ
ミステリー作家の黒羽ミコ（篠原涼子）と、警視庁捜査一課刑事の森野徹（バカリズム）は、＜イップス＝心理的な葛藤やプレッシャーで、できていたことが急にできなくなる症状＞という同じ悩みを抱えていた。
デビュー作から3作連続でベストセラーを記録するも、ネタ切れでもう5年もの間新作が書けていないミコ。その傍ら、持ち前の会話術と洞察力を武器に情報番組のコメンテーター業やコラム執筆をこなしていたが、そのせいで本業がさらに片手間になっていた。5年前に出した小説はSNS上で「トリックがダサい」と叩かれ、コメンテーター業の方も「なんにでもクビつっこむんじゃねえ」と叩かれており、イライラが募る日々を送っている。ミコの弟で人権派弁護士として知られる慧（染谷将太）は、そんな姉のことが心配でならない。
一方の森野は、かつてはエリートとして組織内でも一目置かれる存在ながら、ある出来事をきっかけに事件を解けなくなっていた。実はミコの作品の大ファンだったが、最新作の完成度が低く、コメンテーター業ばかりで新作を出さないミコに苛立ちを募らせ、『ノモリ』なるアカウントで「トリックがダサい」とSNSに書き込むなどアンチ化していた。
そんなミコと森野は、元アイドルという経歴を持つ人気熱波師・電撃ウィッチ麻尋（トリンドル玲奈）がプロデュースするサウナ施設で出会う。ところがその施設で、反社組織に所属する竹内渉（山口大地）の死体が見つかる。ミコは、「生の死体見るの初めて」とテンションが上がる一方、森野は事件に遭遇したことでイップスの症状が出てしまい……。
ドラマ『イップス』フジテレビ公式サイト
ネタバレ
宣伝の段階からのネタバレ
番組の宣伝のために放送の数日前から出演者の方々がフジテレビ系の番組に出演していましたが、そこでトリンドル玲奈さんが「第１話の犯人です。スタンガンで〇します♡」とあっさり答えていました。「古畑任三郎」方式ですね！
このドラマは視聴者には犯人というゴールが分かった状態で、イップスになっている二人がどのように解決し、ゴールに近づいていくのかを描いています。近づいたかと思いきや少し遠ざかり…というもどかしさも面白かったです。
「イップス」とは？
イップスとは心理的な葛藤やプレッシャーで、できていたことが急にできなくなる症状です。野球のピッチャーがイップスでボールが投げられなくなるという話はよく聞きますね。
黒羽ミコは「小説が書けない」、森野徹は「犯人が分かっていても追い詰められない」というイップスにそれぞれ陥っていて、なんとかこの現状を打開したいと葛藤してたところへ事件が起きます。
黒羽ミコ（篠原涼子）と森野徹（バカリズム）との掛け合い
サウナでたまたま隣りに座り、同じタイミングで事件現場の屋上の水風呂に行きます。そこで黒羽ミコだと気づく森野。「黒羽ミコさんですよね？」と声をかける森野ですが、「いえ、違います。人違いじゃないですか？」と言い逃れる黒羽。「あ、プライベートですもんね。そこは分ってるんで。」と引き下がる森野でしたが、「あぁ、まぁ…。」と歯切れの悪い黒羽の様子を逃さず「否定しないって事は本人って認めたってことですよね？」と問い詰めます。
まるでバカリズムさんのネタを見ているかのような展開に、見ていて思わず笑ってしましました。
その後SNSで黒羽ミコのアンチコメントを書いていた「ノモリ」が森野だということがバレてしまい、「卑怯者！」と罵られて反撃されてしまいます。
ニヤニヤしながら追い詰める森野と、そのあとに反撃する強気な黒羽とのやり取りがテンポが良くて、とても面白かったです。
水風呂堪能中の二人と水に浮かぶ死体との構図
黒羽と森野が屋上の水風呂に行き、すぐに被害者に気づくのかと思いきや、しばらく水風呂を堪能し、しまいには言い合いに…。そのカットの合間に水風呂に浮いている被害者が、ちょこちょこ映りこみます。
まるで「おーい！〇んでるんですけどー！？早く気づけよ！」と被害者からのメッセージのようで、一緒に見ていた娘も「なかなか気づかないねー？」と言っていました(笑)
事件の事情聴取を犯人にする
まだ犯人だと分かっていない状況で、電撃ウィッチ麻尋（トリンドル玲奈）に目をつけます。被害者との関係性を考えたら怪しさ満点ですが。
事情聴取で怪しいと思う答えが次々に出てきますが、なかなか追い詰められない二人。イップスだからなのでしょうか、怪しいと思っていてもなかなか核心に迫れません。とてももどかしいシーンでした。
事件ではなく事故で処理されそうに！？
事故ということで処理されることになったと知り、「これは事件です！森野を呼べ！」とサウナで暴れ逮捕される黒羽。
他の事件の捜査に行っていた森野ですが、サウナでの事件が気になり戻ることにします。そこでついに犯人を追い詰めます。
証拠を突き付ける
「自分の担当じゃないので」とこれ以上関わろうとしなかった森野でしたが、証拠の写真を用意しトリックも見破っていました。
ですが犯人が麻尋だと分かっていながら「犯人を追い詰められない」イップスが発動してしまい、事件から逃げようとする森野。
それでも黒羽に背中を押され、麻尋に純度１００％の純水は絶縁体になる。つまり、電気を通さないというトリックを使ったことを突き付けます。麻尋が純水を大量に購入しているカメラ映像を森野が入手していて、これを証拠に黒羽が殺害の動機を暴いていきます。
感想
篠原涼子さんとバカリズムさんの掛け合いが、テンポが良くて見ていて面白かったです。それだけではなく、イップスという症状に悩みながらももがいて葛藤する姿が、印象的で勇気づけられるシーンもありました。
次回の２話も予告の段階で犯人が分かっていましたが、どう解決に導いていくのか楽しみです。
次回は４月１９日金曜日２１時から放送です！
１話の見逃し配信はTVerで見ることができます。
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